そこには洒落た音楽も無い。外の世界の生活音すら聞こえない。
ただ耳に入るのは時折聞こえる風呂桶の音、静かに聞こえるのはお湯の流れる音だけ。
褐色のお湯に浸かっていると、
まるで山奥で偶然見つけた秘湯に身を委ねたかのようだった。
住宅街中に忽然と現れる木々
南武線の矢向駅から徒歩6・7分
午前9:50 昭和の香のする静かな商店街を抜け
近くに幼稚園が有るのか、子供たちの楽し気な笑い声を通り過ぎ
マンションが立ち並ぶ住宅地に、突然現れた林。
敷地が広いせいか、そんな様も不自然に感じられず
ドングリの転がる小道に吸い込まれるように進む。
よく見ると、そこは広い駐車場のようだ。
ウッドチップが引き詰められている。
玉砂利やコンクリートと違い、足にも目にも耳にも優しい。
午前10時前であるからなのか、駐車している車は3台。
気を配らないと、駐車場で有る事すら感じない。
古民家風建築
古民家移築?いやいや、古民家風に建てられたものだろう。
それにしても、何とも懐かしく落ち着く佇まいだ。
のれんをくぐると、もうそこは別の世界
茶色の世界。
落ち着きます。タイムスリップ。
ここは2021年では有りません。
Nifty温泉の割引利用 平日入館料+レンタルタオル(-100円)1,100円
館内着 210円 ※スタンプカードもGET
合計 1,310円支払う
貴重品BOXも有る。
しかし!浴槽ロッカーも鍵付きなので、ここは温泉通は小手提げを持参しているわけですよ。
温泉と休憩や食事を繰り返す時間の有る場合は
小手提げにお財布・スマホ・ハンドタオルを入れて持ち歩き
この温泉を隅々まで堪能するんです。
館内MAP
さてお風呂へ
お風呂へ行くまでの廊下も、秘湯気分への導線。
嗚呼・・・実に静かだ・・・無音。
BGMが流れていない事に気が付いた。
人の声もない。
空気の流れる音? いや、無音。
とても新鮮。
脱衣所
浴場(”志楽の湯のHP・ゆこゆこネットより)
熊本県の黒川温泉を訪ねたことがある方なら、「!」と思われるかもしれません。
志楽の湯は黒川温泉の振興の立役者、後藤哲也氏の設計との事。
人を癒すものは何だろう。と言う所から始まったらしいです。
本当・・・ここに来ると、ジャグジーが無くても、音楽が無くても
身体だけじゃなく、疲れ切った心も脳も癒されます。
これこそ湯治!
イイお湯~~~。熱すぎず、じんわり。
塩素臭くない!
東京近郊のスパは何処も、特に湯上りに鼻に付くあの匂いを感じない。
そして、スベスベヽ(^o^)丿
寛ぎの空間
ほぼほぼ無添加健幸キッチン&畳語らい処
タップリと温まったら小腹が空きました。
10時のオープンに間に合わせて、朝食を摂らずに来たんですもの。
でも、まだ午前11時。昼食にはちょっと早い。
カワイイおむすびと・・・餡ソフトを。
身体を冷ましてまた入浴。
お休み処(リザクレーションルーム)
2回目の入浴の後はお昼寝。そしてまた入浴。
極楽とはこのこと。
志楽亭(お食事)
3度目の入浴を終え、すっかり身体も心も癒されました。
14時 遅いお昼ご飯。
外に出なくても、館内着のまま志楽の湯内部から下駄を履いて入れます。
お蕎麦メインのお食事処
温泉に入らずとも、お食事だけに来ている人もいらしていました。
本当に雰囲気の良い素敵なお店。
食事を終えて、帰宅準備。
温泉更衣室ロッカーに戻ると、先ほどまで貸し切り状態でしたが
10人程お客さんがいらしていました。
やはり時間が許されるなら、 温泉はオープンと同時に入るのがポイント
併設の研修センターに宿泊のお客は8:30から入浴できるそうなので
次回は宿泊してみたいと思います。
縄文天然温泉 志楽の湯(しらくのゆ)まとめ
・地下1,300m以上の深さから湧きだす自家源泉100%の天然温泉
・安価で宿泊できる(川崎生涯研修センターと併設)
4,800 円(税込5,430円)/お一人様(入湯税150円を含む)
研修センターに宿泊した場合、午前8:30から入浴可能との事(詳しくは研修センターへ問い合わせてください)